コズミックシフトの情報を下ろし始めたのは1996年で、それまでのステレオタイプの精神的な最終目標は、カルマを脱出して、意識を保ったまま肉体を置いて昇天する「解脱」でした。
90年代のアセンション情報は、主にフォトンベルトに焦点が置かれ、それに加えて、2012年の12月にはマヤ暦での時間が終焉を迎えるという傾向のものです。
マヤ暦と2012年
現代の天文学にも勝る叡智を持っていたと言われるマヤ文明は、約4000年前に始まり、中南米のジャングルの中に巨大な石でできたピラミッドを残し、およそ9世紀から10世紀頃に、忽然と消えてしまった文明です。
マヤ人の宗教的な伝統の多くは、学者にも未だに理解されてはいません。
ちなみに、「マヤ」という言葉は、サンスクリット語、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教およびシーク教(ダルマの哲学)で「幻影」という意味です。
ジャイナ教での「マヤ」は、「貪欲」という意味で、ジャイナ教の18人の伝統的な好ましくない人間のうちの1人を指します。
ヒンドゥー教では悪魔の名前として良く知られています。
また「マヤ女王」というのは仏陀の母親です。
「マハマヤ」は「偉大なマヤ」という意味で、ヴァジラヤナ仏教徒のタントラと瞑想の神です。
マヤ文明は、ほとんどの古代文明のように、宇宙は、地下世界と空、そして地球という、三つの主要な土台を持っていると信じていました。
マヤの地下世界へは、洞穴と舞踏会場を通って到達します。
それは、古いマヤの神、死と腐敗の神によって地下世界が支配されていると思われていたからです。
太陽、そしてイチザムナ(Itzamna)の両方も古い神々として信仰され、マヤ人の考えていた、空のアイデアを支配していました。
夜空は超自然的な現象の全てを示す「窓」と考えられていたので、彼らは、神々と場所の星座を作り上げたのです。
そして季節よる変動の中から伝わって来る話の展開を見ながら、あらゆる世界の交差点が夜空にあると信じていました。
彼らが観察した多数の「神々」は「数学的な理由付けを現している以外の何ものでもない」とも言われています。
それぞれの神々は、文学的に単なる「数」あるいは、複数のカレンダーからの複合番号によって観察された結果の説明だったからです。
そのような世界観の中で、彼らは独自のカレンダー・暦を使っていました。
古代マヤ人たちが使用した、日と月の計算システムのことをマヤ暦と呼び、その暦は13日、20日、260日などで構成され、月の月周期と、太陽の年周期に基づいています。
「マヤ暦」は、地球が太陽を回る「公転周期」、つまり一年を、現代の科学技術と同じように正確に割り出していました。
マヤ歴の単位と構成
・1日=「キン」
・マヤ暦での1ヶ月=20キン=「ウィナル」(20日)
・マヤ暦での1年=13ウィナル=「トゥン」(260日)
・20トゥン=1カトゥン(5200日)
・20カトゥン=1バクトゥン(104000日)
・13バクトゥン(1352000日)
多くの種類があるマヤ暦の中で最も重要なものは以下の周期です。
・260日間の周期・マヤ暦での1年=13ウィナル=「トゥン」
・太陽年に近似している365日間の周期
・月の月期の時期を記録した周期=20キン=「ウィナル」(20日)
・金星・ビーナスの朔望を追跡した周期
彼らは全部で20のカレンダーを使用し、その中で最も重要なのが3つのカレンダーです。
・大周期・13バクトゥン=ロングカウント
この長いカウントには、世界の創造に沿って始まる5126年の長いサイクルです。
マヤ暦での世界の始まりは、紀元前3114年8月11日とされ、ユリウス暦の紀元前3114年9月6日に相当します。
マヤ暦は2012年12月21日に終了したわけですが、ユリウス暦によると2020年6月21日になるそうです。
・ツォルキン(神のカレンダー)
ツォルキンは精神的なカレンダーで、13日間を一つのタームとし、20の期間で構成されていました。
宗教的な儀式を計画し、神を崇拝するために使用されていました。
・ハーブ(市民のカレンダー) ハアブは、作物を植える時期と播種する時期を知るための収穫カレンダーです。
2012年のメタフィジカル(形而上学的)な推測
2012年は、精神的な変容、もしくは黙示録の代わりとなる偉大な年であると主張され、現代文明の終焉となるかどうか、もしくは、人類が次の高次の次元へ上昇するという様々な論議がありました。
これらの多くの難解な情報の主な源は、2012年に完結すると考えられていた、マヤ文明カレンダーの長周期・第13のサイクル「B’ak’tun」バクトゥンです。
ここから2012年=時の終焉に関する情報が派生し、この年に世界秩序の中に大きな変化が起こるだろうと解釈され、様々な成り行きが予測されたわけです。
1997年に出版されたマイケル・ドロスニン著の「バイブル・コード」では、聖書の中に見られるコードに見られる特定のアルゴリズム(数字の並びとその変換)によると、小惑星または彗星が地球と衝突すると主張しています。
また2006年に出版されたダニエル・ピンチベック著の「クゥエツアコルトルの帰還」では、地球的なサイキック・コネクションの目覚めが理論として討議されています。
テレンス・マックエナ氏の数秘術では、人類の飛躍的な意識の拡大が推測されています。
中国の易学による算出でも、この年に時の終焉が来ることを示しているそうです。
そして実質的に以下の事柄が起こりました。
2012:12 南韓国の大統領選(第18代目)
2012:12:1 メキシコの次の大統領の就任
2012:12:3 木星のオポジション
木星が地球をはさんで太陽と180度の位置になった
2012:12:12・11:11 北半球での冬至。南半球での夏至
コズミック・アライメント
2012年12月21日には、約26,000年ぶりに、霊的な意味で、目、心臓、そして中心を意味する「天の川」と、世界、時間、時空間を意味する「黄道平面」が結合して、この二つが交差した地点から太陽が昇りました。
古代のマヤ人によれば、この日を一つの世の中の終わりとしています。
しかし、実質的に、この分岐点は、何かの終わりであると同時に、別の何かの始まりでした。
終焉と始まりが同時に起こった、または起こっているわけです。
この太陽が銀河の中心と整列する姿は、コズミック・クロスと呼ばれます。
それは伝統的なスピリチュアル世界で、神聖な一本の樹として伝えられている、カバラ思想の「生命の樹」の具象化された姿だと考えられています。
「生命の樹」は星の整列を表し、それらが明らかになっていくのです。
医療のシンボルに使われるように、DNA螺旋はヘビの姿に例えられます。
それと同じように、「生命の樹」に生っている、木の実のような形で表わされているのが「セフィロト」と呼ばれる球体です。
それはワームホールであり、スターゲートであり、神聖な幾何学を表しています。
コズミック・クロスは、更にマヤ人たちが「itz」と呼んだものに、マヤの神聖な存在である「ケツァルコアトル」が乗るということも表します。
旧約聖書に登場する「ヘビと知恵の実がなる木」の関係が、ここで明確に浮かびあがってきたわけです。
古代マヤ人たちは、上から太陽による影が出現し、あたかもヘビが地上に降りてくるような影を写し出す巨大なピラミッドを作りました。
そのタイミングを伝える暦となるのがピラミッド自体です。
このマヤ暦の換算については新しい発見があります。
数人の専門家は、新しい換算によると2012年12月ではなく、2020年6月だと提唱しています。
マヤ暦の終焉が2012年であれ、2020年であれ、世界が実質的な終焉を迎えたわけではありません。
しかし世界的なコロナ感染によって、地球全体が同じチャレンジに晒され、生活が多角的に変化してしまいました。
2020年に本格化したコロナ感染が、それまでの世界観を、次の世界観、または生活形態に移行させました。
そのような観点からすると、2020年に巨大なシフトが起き、新しい形態に向けて、今でもそれが引き続いているので、世界は転換されている最中だと言えます。
アセンションの背景は、地球と太陽系が、銀河の渦巻きの高位エネルギーの中に徐々に入り込み、第3波動密度から、第4波動密度、そして第5波動密度へと上昇していく行程の中での変化または進化です。
その中で二重螺旋の遺伝子コードが、最終的には12螺旋に向けて変容し続けるという見解もあります。
この延長線上で、肉体がエネルギー化して非物質化してアセンションするというアイデアも登場しました。
さらには惑星ニビルが登場する、地球の地軸が反転する、意識の格差によってアセンションに達した人たちが、第二の地球へ転送される・・・。
さらには、レインボーボディーが現れて、肉体は小さな石の塊になり、それを置いて昇天するという世界も登場しています。
アセンションの最終目標は旧パラダイムのアイデアである解脱=肉体を脱ぎ捨てることではありません。
高次の意識を受肉できる肉体への進化、肉体を維持したまま次元と密度の上昇をくぐり抜けるというものです。
これまでの動向のおさらい
アセンションという言葉は、スピリチュアル世界で一般的になっていますが、中にはよく理解していない方々もいると思うので、アセンション・波動上昇と、その仕組み、フォトンの動き等に関することから始めてみます。
基本的に「ascension 【名】」という言葉は、「上昇、即位」という意味です。
キリスト教の聖書の中でのアセンションの記述は、マークの福音書(16:14-19)にあります。
「福音書を伝え、信じる人々は、毒に対する抗堪性、病人を治す能力や、悪魔を追い払い、新しい舌で話すなどと言うことによって知られるだろう。」
イエスはこの最終の言葉を伝えた後に、神の右手に座るために、天から迎え入れられます。
しかし、この行程の中にアセンション自体に関する記述はなく、ただ単純にそれが起こったことが述べられているだけです。
キリスト教での「アセンション」は「昇天」=「あの世行き」という意味になります。
アセンションへの過程の中では、私たち人間としての存在自体の振動数が変わっていきます。
その行程の中で、多次元リアリティを生きる人と、固定次元リアリティを生きる人が共存するようにになります。
今後、固定次元リアリティを生きる人は、共存している環境に対して適応できなくなってくるでしょう。
それは、病気やウィルスの発現、事故などの無意識的な選択が、以前より早い速度で現実化するからです。
自分の思考の動き、意識の総体性+相対性に対して理解が少なければ少ないほどに、混乱した現実、ネガティブな現実を作りやすくなります。
自分の意識の方向性に関して無自覚な人は、自分のネガティブな思考、想念が作り出した現実を、より体験するようになります。
その結果に、苦しい状況や、病気などを引き起こすわけです。
自分の意識の方向性に目覚め続ける人たちは、自分のポジティブ思考、想念が作り出した現実を、より体験するようになります。
自分の思考の動き、意識の総体性+相対性に対して理解が深く、広く、高くなるほどに、統合された現実、ポジティブな現実を作りやすくなります。
それに加えて、アセンションするということは、体を物質化、非物質化できるようになるということも示唆しています。
これはテレポテーションの原理で、存在の質量・密度が0になる、0にすることができるようになるということです。
そして、この「アセンション」に大きく関係するのが、フォトン・光子の働きです。
チャネラーであり、著者であるバーバラ・ハンドクロウは、1995年に発刊された「プレアデス・銀河の夜明け」の中で次のように書いています。
「フォトンベルトというのは、単純に言ってしまえば、銀河の中心から発し、その銀河の中を巡る巨大な光子の帯であり、地球を含む太陽系は一定の周期にその中へ突入して行く」。
この彼女のアイデアに沿いながら、アセンションの仕組みに関する説明をしてみます。
フォトン・ベルトの存在は人工衛星を利用した装置によって1961年に発見されたと言われています。
しかし、現時点では「フォトン・ベルトが発見された」という話は実証できないという見解です。
さらにフォトン・ベルトは「プレアデス星団の恒星アルキオネ」を中心とする説と「銀河の中心」を中心とする説の2つが混在しています。
「プレアデス・銀河の夜明け」の中では、地球は1987年の春分からその光の帯にさらされ始め、このフォトンの帯のために 1994年の3月14日から、エーテルの塊であり、遺伝疾患や過去性の病気のパターンなどを維持する「反粒子=マヤズム」の解放の変化が始まっていると説いています。
そして、1998年の秋分には太陽のコロナがフォトンベルトに飲み込まれ、2012年の冬至には地球の軌道全体が飲み込まれると推測しています。
それから2000年間において、太陽系はその光の帯にさらされ続けるのだそうです。
「プレアデス・銀河の夜明け」の中で「フォトン」は電磁的エネルギーの最小の粒子となる「量子」であるとされています。
フォトン=量子の質量はゼロで、全く電荷を帯びず、寿命は無期限です。
また電子は「生命の活性化の基本単位」とされ、その反粒子である「陽電子」は「カルマ」と定義されます。
この「生命の活性化」と「カルマ」が衝突して変換が起こり、2つもしくは3つの光の量子=光子・フォトンに昇華されると説明されています。
つまり、人間がカルマを解放すると、反粒子と電子が衝突して光子が誕生し、さらにフォトン・ベルトが具現化するという仕組です。
この行程を平たく言うと、自分の内面を見つめ、様々な癒しや解放の結果にカルマが解放される時に、それと同時に多量の生命力を媒介し、そこから光子が発現します。
その結果に、さらにそれらの行程が共振して加速増進されてゆく」わけです。
コズミック・シフトの原点
フォトンの動きを言い替えると、内在している霊的なカルマや意識のブロックを振動させ、溶解させ、昇華させて体内で光子を作り出す時に、さらに純化された生命力が媒介され、宇宙的なエネルギーと共振を始めるため、意識と肉体の変化が促進されるということになります。
そのような『コズミック・シフト』が内面から発現された時には、意識が変化して、不治の病や、癌が一瞬にして治ったとか、エイズ・ヴァイルスが消えたとか、奇蹟的な治癒や人生の転換が起きたなどという『ミラクル・奇蹟』が起こりえるわけです。
惑星的に見るのであれば、地球は太陽を中心に自転しながら公転し、月は地球を中心に自転せずに公転しています。
太陽の中心がフォトンの中に入る時には地球は太陽の周囲を公転しているために、一定期間のみに光の帯に入ることになります。
地球が太陽の周りを公転しているために、地球の公転する軌道が全て光の帯に入り込むまでに、その光の帯にさらされる度合に『期間』が生じるわけです。
あなたもよく知っている通りに、月は光を反射したり、遮ったりといった鏡の役割を果たしています。
当然のように、月は自転をせずに地球の軌道上を公転しています。
なので、地域と時間によって、その影響の差が変化していきます。
多量の太陽光を反射する満月の周期には、地球に放射されるエネルギーと光子の量が増加します。
太陽を主軸にすると、1998年の冬至に太陽の半分が帯に入り、それからの14年間で2012年の冬至に到達し、そこで地球の軌道全体が完全にフォトン・ベルトにさらされたことになります。
光子が肉体を透過する度に、体内の光子が共鳴振動を起こし、変化が促進され、加速が加速を呼んでいくのです。
これからさらに光子の発現する割合が増加する=カルマの解放が加速される=さらなる光子を発現していく図式になります。
カルマの解消が、意識と肉体、エーテル体を含む全てのレベルで始まる時に、体内にある光子の量が増加していくことになります。
さらに加速され、光子がさらに増加してゆくことで、意識と肉体の変化が加速して発現し続けるます。
全ての人達が自身のカルマの解放=意識の変革に興味があるわけではありませんが、興味がある無しに関わらず進んでいきます。
意識と肉体の変化によって発生した結果、内在する光子の量が一定レベルに達すると、外部からの光子との衝突が減少していき、愛と創造性と光を主軸にした、全体性との同化が加速し続けます。
充分に意識の開かれた人たち、覚醒された人達(カルマ=陽電子の少ない)は、絶対的に内在するカルマが少なくなります。
そのために、生命の活性化の基本単位である電子と、その反粒子である陽電子=カルマが衝突して変換を起こし、2つの光の量子=光子=光の存在になるという過程を作り出す必要がなくなります。
しかし、そのような人々が、エネルギー的な変動の影響を受けないわけではありません。
次元上昇=アセンションのプロセスの中で、意識の変化が引き起こす肉体の変化、そして、宇宙的な変動が影響を与える意識と肉体の変化というのは、新しい経験です。
そこから新しい学びを体得してゆく、 そして、今まで隠されていた意識と肉体の変化の可能性を理解し、そこから様々な学びを得始めることになります。
「アンドロメダの青い瞳・上下巻」の中でも書きましたが、わたしの初のアセンション的なエネルギーダウンロード体験は1993年でした。
1990年と1991年にもダウンロード的なことは起きていますが、それらは1993年から始まったものとは少し趣が違い、スピリチュアル+サイキック感覚の目覚め的、ある意味で、目覚まし時計のアラームが鳴り、それに必要なエネルギーが中から目覚めて発現し、意識がクレア感覚と共に一気に新次元へ入ってしまった感じでした。
92年の年始はエジプトへ行き、初の宇宙人ホログラム目撃が起きました。
同年の秋にはリサ・ロイヤルさんと一緒にユカタン半島の遺跡巡りへ行き、遺跡ティカルの上空でエネルギーダウンロードが起きました。
1993年頃にはより宇宙なエネルギーにより敏感になっていました。
あの当時の理解は「私たちの内面が深く成長し、深い気づきによって変われば世界は変わります。そして肉体の状態さえも変化する」というもので、この考えは今でも変わってはいません。
1994年の秋分に、シアトルのハイランダーというコンドミニアムの寝室で起きた得体の知れないダウンロード体験は、当時のわたしにとっては空恐ろしいものでした。
一体全体何が起きているのか皆目見当がつかず、怖くなってしまい、体が変になってしまったのではないかと心配になり、医者に意見を聞きに行ったくらいです。
最初はそんな感じでビビりまくり、不安で一杯になり、怖くて容易に寝ることもできませんでした。
しかし、毎日連続で起きたわけではないので、日数が経つにつれて、そんなビビり体験は日常生活の事柄に追いやられ、その内に薄くなって忘れてしまいました。
その内に、それは季節の変わり目、春分、夏至、秋分、冬至に起きると気づきました。
幸いなことに、そのような不思議なエネルギーダウンロード体験はわたしだけではなく、わたしと似た体質の、極限られた人たちにも、同時期または、ある程度の時間差、日程差で起きていることがわかりました。
しかし、誰にもその真の理由がわからない。
その頃にプレアデス系のチャネリング本が流行り、それらの書籍の中で語られている初期のアセンション情報にアンテナが立ちました。
それとダウンロード体験が結びついて、実際には何が起きているのかを理解する目的で「コズミックシフト」が生まれたのです。
コズミックシフトが生まれた経緯は、当時の書記をブログの方へ再録しますので、そちらもお読みください。
こういう背景から、宇宙のエネルギー的な動向が、わたしと似た体質の人たちに、何かしらの変容を促していることがわかり始め、初期のアセンション情報と共鳴したのです。
そして20世紀末を超え、2009年終わりから本格的に始まった、リアルに肉体レベルで起き続ける「アセンション症候群」へと流れていきます。
「アンドロメダの青い瞳・上下巻」は主に2009年から2014年までのエネルギーダウンローによる古代ファラオ・アセンション世界と、アセンション症候群、そして、アセンデッドマスターや、UFO目撃、E・Tコンタクトに焦点を当てているので、アセンション症候群に関するさらなる記述は、「アンドロメダの青い瞳・上下巻」をお読みください。
アセンション症候群は今でも引き続き起きています。
一体どこまで続くのか?
それらが私たちをどこへ連れて行くのか?
なんとなく想像はできますが、こればかりは進んでみないとわかりません。
考えても憶測の域を出ないので、先へ進み続けるしかないと思います。
そんな現状の中で様々なアセンション説が以前にも増して多角的に登場し続けているわけです。
今の時点でいったいどんな傾向のアセンション説があるのか英語圏でGoogleしてみたのですが、興味深いことがわかってきました。
新しいジャンルとも言える「スピリチュアル・アセンション」という概念が登場していました!
スピリチュアルなアセンションは、スピリチュアルな目覚めと定義され、それは、古い自己を脱ぎ捨てて、内面の再生を経験する行程を含んでいる、自然な進化のプロセスだと説明されていました。
さらにこの著者の見解では、多くの人々は、アップグレード、再起動、または振動周波数の上昇という観点からスピリチュアル・アセンションについて話しています。
それらの全ては、精神、心=マインド、または、魂の内面の進化と拡大を指す。
スピリチュアル・アセンションという名称が示すのは、新しい高みに達し、古い制限的な習慣、信念、考え方、そして在り方を超越することだと書いています。
そして、この記事の著者は、スピリチュアル・アセンションを5つの項目に分類しています。
①マインドの目覚め
②新しい人格の目覚め
③スピリチュアル・エネルギーの目覚め
④魂の目覚め
⑤トータル・アウェイクニング(完全で全体的な目覚め)
その締めとして「スピリチュアル・アセンションは、多くの異なる形とサイズで来て、アセンションの究極の形は、完全な目覚め、自己実現、または悟りとして最高潮に達する」と括っています。
この記事を最後まで読んだ結果、とても綺麗に並べ、まとめていますが、旧パラダイム観念の延長線上のようです。
とてもよくリサーチしていると思いますが、これまで出版されてきた書籍、文献なり、誰かの本なり、外の世界観から借りてきた感は否めません。
解脱とアセンションの違い
これと同じ傾向のものが、レインボー・ボディーの発現がアセンションだ、と説いている方々の説明です。
チベット密教世界のレインボー・ボディーなり、キリスト教のアセンション世界を研究して、実体験なしに、文献のリサーチの結果として、レインボー・ボディーの発現がアセンションだと説得し続けています。
この本はこう説いている、この文献はこう説明している、この絵画はこう伝えている、et cetera。。。
この双方に特有なのは、自分の経験値で書いてない、話してないところです。
もし自分の実体験を通して書いたのであれば、このようには伝えないと思います。
実体験から生まれてない記事や話は、どこかから借りてくるしか方法がありません。
なので過去の遺物、または過去の著名な、または有名な、エソテリック=秘教世界から引用するのが一般的です。
先に進んでないわけですから、過去に参考を求めるわけです。
過去の書籍は、それがどれだけ古いものであれ、その時代の世界観や、科学観、宗教観、その時代の意識観、そして多角的な制限に基づいています。
それが現代の意識の総体性と一体どれだけマッチングできるのかと聞かれたら、かなり疑問符でしょう。
例として、100年前以前と、現在の医学観、科学観、化学観は圧倒的に違います。
過去に説明できなかった諸々世界は、現代の知識、相次ぐ発見の中で、綺麗に説明できるようになっています。
これまでの精神世界は、その不可思議さ、神秘性の強さのために、化学や科学、物理世界、医学世界などと一線を引いていました。
それぞれ独自の見解があったために、お互いを受け入れることができませんでしたが、その方向性は急速に統合へ向かって、お互いが近づいてきています。
この部分での要点は、スピリチュアルな曖昧世界は、先進の科学的な発見による理解によって現実味を与えられ続けます。
これまでの神秘世界、エソテリック・秘教世界は、その神秘のベールが引き上げられ続け、リアリティーの中に入ってきます。
しかし、その先に、真の神秘性がパラレルに待ち構えているので大丈夫です。笑
このような「借り物」世界が蔓延するスピリチュアル世界で、迷うことなく歩いていくのであれば、これは覚えておいた方がよいでしょう。
「経験はものを言う」
「経験は百聞にしかず」
経験者は必ず経験を語ります。
どのような書物であれ、著者の経験が語られていない、経験による理解や悟りが書かれてない、語られてないのであれば、そのまま丸呑みせず、少し疑問に思った方が無難でしょう。
例えば、⑤の説明は以下の通り。
「悟り、または完全な自我の死は、「自己」が解散し、残っているのは、全てとの統合だけという稀な体験です。中略。そのような強力な存在状態は、自発的に、または何年にも渡る精神的な研究と規律を通して到達する可能性がありますが、どちらの場合も、完全な目覚めは恵みの賜物であり、通常の意味で達成できるものではありません。悟りが起こる時、一度に、何もないことと、全てである、という経験があります。それは思考と精神そのものを超越した状態であり、神秘的な目覚めです。自我、最終的に見られ、理解され、克服され、残っているのは純粋な気づき、存在、愛、そして真実だけです。」
わたしが読むと、著者の実経験から書いてないのは明らかです。
まず第一に、悟りという言葉を正しく理解していません。
また、自我、そして自己というものが、何なのかを話していません。
自我の崩壊は、単なる自我を形成する器官=脳部位の初期化のようなものです。
全てと統合される意識の体験は、自我の崩壊の後ではなく、その前と渦中に起きます。
しかし、経験してない人が読むと、あたかも書かれてることが真実なように思えても不思議ではありません。
なぜなら経験まで至ってないから、それが適切な理解なのか、どこかからの借り物なのか、違いはわからないし、判断がつかないからです。
ここで私が伝えたいのは、どのような書籍にしろ、有名な方のトークにしろ、その世界観が、実体験を基盤にして語られていないのであれば、その世界はリアリティーに根付いてない、仮想の域を出てないことを理解しておいた方がよいということです。
「バシャールが語る次元上昇する5つのステップ」も同じような世界です。
バシャールはどこかで説明していると思うのですが、バシャール世界から情報を借りてきて、「バシャールはこう言ってるよ!」的に、YouTubeや、ブログなどで拡散している人たちは、単に借りてきているだけ。
しかも、スピリチュアル世界で名の知れた大物たちでさえそうしている・・・。
その実態はわたしの中で驚きを超え、ため息がでたくらいです。
著名な大物チャネラーなのに、人気の新鋭サイキックな方なのに、自分で解析することもなく、わかりやすく説明することもせず、借りてきて横流しするだけなんですか・・・?
スピリチュアル世界もここまで来ると、情報を受け取る側は、以前にも増して見る目をより高度に養う必要があると思います。
覚えておくことは以下のことだけ。
「でも、どうやって?」
どうすれば、話している状態まで到達できるのか語っていない、語れないのであれば、借り物だと気づきましょう。
アセンション世界も全く同じで、リアルなのか、幻想なのか、借り物なのか、よく読んで、吟味してみないと、わからない不思議な迷路世界と化しているように見えます。
今回の要点は以下です。
「経験はものを言う」
「経験は百聞にしかず」
経験者は必ず経験を語ります。
これさえ覚えておけば、どんな情報に出会っても、そこから必ず何かしらの真実なり、答えなり、参照なりを受け取ることができるでしょう。
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